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人工クラゲオブジェで出発した<浮遊体アート>不思議系現代アートに進化中 癒しの水槽インテリアとしてレストラン・ホテル・ショールーム等で活躍しています


 

デジタルデータなのにアナログ? その2


「型作製時の詳細データをおしえてください!!!」
とお願いしても、
なんだかデータが出てこないのです。

どうしようもないので、
今回は東京の会社に、
発注先を変えて再トライすることになりました。

今度こそは深さと相関のあるデータをとらないことには!!!
細密模様担当のOさんと
東京の会社に乗り込みました。
会社では技術のキーマンと
会うことができたのですが、

「データを!!!」
とお願いすると・・・
「うーん・・・」
と、やはり渋い返事が返ってきます。

いろいろ話をお伺いしているうちに、
なぜデータが出ないかの理由が、
だんだんと飲み込めてきました。

この版の主要な用途が、
版の面だけを用いるという用途だったのです。
深さは、どんな深さに彫れていようが、
どうでもよいのです。
出たとこ勝負でよいので、
深さを制御する技術が、
育っているはずがありません・・・。


なるほどね・・・

と、納得している場合ではありません!

「もし、深さ制御ができたら・・・
ほら、3DCADの新技術になりますよ・・・
例えば、平面地図から、
でこぼこの3D地図模型ができるような
技術に育ちますよ・・・」
「ふーん、地図ねえ・・・」
「そこをなんとか・・・技術を育てていきましょうよ!!!」
と、こちらも食い下がるのですが、
「うーん・・・」
と、やはり渋い返事・・・

用途の限られる試作には、
そこまで突っ込んで開発に協力しにくい・・・
ということなのです。


会社の論理としては、
よほどの用途が期待できないと、
莫大な開発費用を出す決断はできない・・・
僕もそのあたりの事情は、
よくわかる・・・だけに、
つらい・・・

では、どうしたら、いいの???

東京から帰ってから、
考え込んでしまいました。





デジタルデータなのにアナログ? その1


今回、新たに試してみる
新表現方法です。

このぐにゃぐにゃ、ぐじゅぐじゅの材料に、
細密な模様を掘り込むことはできるのか???


細密な模様を
デジタルデータに起こして、
転写するという方法に挑戦します!!!


といっても、
うまくいくかどうかわからないので、
作品の中で最も目立たない部分での、
控えめデビューです。

キノコオブジェの植わっている土台の部分に、
こんな重力線図を掘り込んでみたい。



なんじゃ、これは???
アリ地獄のすべりやすさを、
示すような線と考えていただけたら・・・

よく・・・わからんですね??

でも、うまくいったら、
こんな目立たないところにまで、
こんな刺青細工が・・・
という感動もの?

さて、転写するための型は、
ある特殊な型を作る会社に外注します。

型からぐにゃぐにゃ材料への転写は、
もちろん我々のところでやるのですが・・・
で、もって、こちらの話はマル秘なので、
外注部分のやりとりの話を・・・

この技術開発は、
浮遊Factory の古株の
Oさんの担当です。
ぐにゃぐにゃ材料の
「基礎物性を探りながら、
材料の表現力の極限に挑む・・・」
という挑戦を続けてもらっています。

アートというよりも、
物理化学の技術屋さん的な仕事・・・


元々は感性豊かな
芸大出身の彼女ですが、
論理脳的筋肉強化修行に
励んでもらっています。

さて型つくりの難点ですが、
図形の彫りの深さが不確定というところにあります。
以前、試作をお願いしていた会社では、

「この線は、0.5mmの深さにしてください!!!」

とお願いしていても、
試作を繰り返すたびに、
違う深さのものがあがってくる・・・。

彫りの深さは、色の濃さにダイレクトに効いてくるので、
とても大事なのですが・・・
「型作製時の詳細データをおしえてください!!!」
とお願いしても、
なんだかデータが出てこないのです。




浮遊体アート どこを目指す・・・

浮遊体アートには、
インテリアというカテゴリーの他に、
浮遊体アートオリジナルという
カテゴリーがあります。

ここまでは浮遊体アートインテリアについて書いてきました。
この浮遊体アートインテリアには、
アートという字がついているけれど、
厳密に言うとアート作品ではありません。

では、なにかというと、
「道具」みたいなもの・・・
と僕は考えています。

何のための「道具」か?

空間をいきいきと!!
その場にいる人もいきいきと!!


してもらうための道具です。

道具だから、シンプルなのがいい!
浮遊体アートが記憶に残らなくても、
印象としては、
ん・・・何か白い物が動いているな
・・・ぐらいの感じでいいから、

空間をいきいきと!!
その場にいる人もいきいきと!!

が目的の、
道具としての完成度を高めていきたい。

道具としての目標は、
道具の質を高めて、
世界中の人々に使ってもらえるようにするということです。


普及が目標なので、
新たな場所に、
置いてもらうためには、
営業努力もかかせません。

でも、このインテリアとは、
まったく別の方向に伸ばしていきたい!!
と思っているのが、
浮遊体アートオリジナルというカテゴリーです。

浮遊体アートの材料で、

どこまで不思議な世界を表現できるのか・・・
どれだけ薄く繊細な形が生み出せるか・・・
こんな生き物いるはずがない!
でも生きているようにしか思えない・・・
そんな捏造の生命が作れるか!


見たことのない世界を創造して、
世界中の人を驚かせてやる!!
儲かるか、儲からないかなんて、一切関係なし!!


そのために
10年勤めた会社をやめて、
崖っぷち勝負を続けてきたんです!!


インテリアで利益が出れば、
こちらに注ぎ込み、
とにかく面白い不思議な世界を作っていきます!!

これまでも、人の記憶に残り、
アートの歴史にのこる作品を制作してやるぞ!!
と、心に秘めて、
これまで、「Dice&Pop」、「想像の海」、
「記憶の捏造」、「生命の捏造」、「育黄」
といった斬新な作品を発表してきました。

そして、
これからも制作し続けるつもりです。

最新作「重力の捏造」の製作秘話は、
このブログでも連載中です!!


そして、インテリア、オリジナル以外に、
浮遊体アートコレクションというカテゴリを、
用意しました。

これはハイアットで初めて発表しますので、
ぜひ見に来てくださいね!!
  



色が・・・出ないのです・・・

はじめて照明テストをしました。
上向きオブジェのオレンジ色は、
きれいに出るのですが
下向きオブジェにのせている緑色が、
どうもくすんでしまいます。
今回はブラックライトを使って、
色素を発光させる表現方法でいくのですが、
発光タイプの場合、
どうも緑や青系の色素の存在感が弱い気がします。

うーん・・・病み上がりの幽霊の顔色・・・って感じ・・・

では、発光強度の強い黄色を混ぜて元気出すか!!

「緑に黄色を段階的に混ぜて、
10パターンほど色見本、作ってもらえます???」


試作担当のYさんにお願いしました。

え???
10パターンで、ほんとにええんですか??
後から、試作、倍に増えませんか????


倍だったらまだいいですけど・・・
10倍になりませんか?????


Yさんが言っているのではなく、、、
僕の自問自答です・・・


黄色については、
去年の浮遊体アート展「育黄」で、
かなりデータを取っているので、
そのときの経験が使えればいいのですが・・・

浮遊体アート展「育黄」では、
「苔むした緑色」から、
「若々しい輝く黄色」へと、
生まれ変わっていく黄という「色」、
そして黄という「文字の形」が、
どう変化、成長していくかという内容に取り組みました。

この書き方では、よくわかりませんよね・・・

では、漫画で・・・






うーん、絵で見ても、
よくわからんな・・・





黄の字が成長し、
微妙に色を変えながら、
生えていくのですが、
写真もよくわからん・・・

つまり、言いたかったことは、
黄色のバリエーションを作るために、
様々な顔料を混ぜていき、
試験ピースを山ほど作って、
評価していったのだということ・・・

今回の「重力の捏造」でも、
オレンジの色に負けない、
光る緑色を作りたいのですが、
これもなかなかの難題です。

「Yさーん、ごめーん
やっぱりさ、緑に黄+ホワイト混ぜて、
20パターンほど、
試作追加しといてくださーい!!!」



え???

Yさんの修行の日々は続く・・・

2005年11月01日(Tue)

ラブシーンではなぜカットされた??



まあ、緊迫した空間・場面 以外でも、
浮遊体アートインテリアを、
呼んでもらえることは
もちろん・・・・あります。

なぜ、浮遊体アートが、映画やテレビの美術で、
呼んでもらえるのか、
ディレクターさんに、尋ねてみたのですが・・・

「動きのある水ものは、
前に立った俳優さんや女優さんを引き立てて、
より生き生きと見せるんです」
 

のだそうです。

生のニュース番組なんかだと、
ちょっと、中継地点にうまくつながらなかったりして、
気詰まりな瞬間があるのですが・・・

「そういうとき
バックでゆったり動いているものがあると、
助かるんです!!! 
キャスターの表情が死なない!!」
 

のだ、そうです。

そう考えると、
日常生活でも、
そういう場面はけっこうあります。

バーや、レストランに、
二人できていて、
話題にちょっと、困ったときとか・・・

自分の部屋に
大事な人を呼んでみたけど、
気詰まりなときとか・・・

ホテルのフロントで
あせって、名前書いてるときとか・・・


まあ、そういう場面で、
浮遊体アートインテリア

まあまあまあ・・・

がんばってください!!!

さて、前回からの疑問

なぜ、黒木瞳さんのラブシーンの場面で、
浮遊体アートはカットされてしまった???


襲い掛かるラブシーンですからね。
よく考えてみれば
本人以外は邪魔ですね!!


食べるものも
お金も
服も
何もいらない!!

とにかく
見詰め合う、目と目
二人さえいれば!!



と、いうことですもんね。

なるほど。

黒木瞳さんのラブシーンの場面、
浮遊体アート
カットしていただいて正解でした。

(演出さん、すみませんでした、あのときはカットに抗議して、気を遣わせて・・・)







こけてしまうのです その2



さて、こけたら、どうするか?

ここからが考えどころです。



a キノコオブジェの根本の土台部分の適当な場所に浮きをつけ、バランスを取りながら設置していく
b 土台の端部を上からテグスでつりあげる
c 土台を背面のガラスに接着して支持する
d 土台に孔あけて下から立てたアクリル棒の支柱で支持する


方法はいろいろあります。
それぞれに長所と短所があります。
アイデア自体は誰でも、
ある程度の数を思いつくものですが、

制作のセンスの分かれ目は・・・。

どの方法を選択するのか?
どの方法を先に、どんな具合に進めるのか・・・


というところにあるように思います。

とは、いうものの、
やっぱり、ちょっと試してみて、
様子を見てみないことには、
なかなか方針が定まりません。

方針コロコロ変えないでくださいよぉ・・・
ぴしっと決めてくださいよぉ・・・
ぴしっと・・・ 


スタッフYさんは、
僕の指示に対して
絶対に文句言わないのですが、

背中から無言の圧力波が・・・

ぴしっと方針決めないといけませんよぉ・・・
ぴしっと・・・


確かに僕が迷っていては、
彼女の仕事が煩雑に増えるばかりです。

横には、没 になった、試作の山が・・・

ちなみに僕の選択の条件は・・・

1. 難易度高いが、最も理想の仕上げに近い方法を選択する。
(この方法にまずアタックをかけておく)
2. 理想の仕上がりからは多少外れているかもしれないけれど、一番実現できる可能性の高い方法を選択する。
(1の方法と平行して進めておく)


という具合に進めることが多いです。

競馬で大穴と本命を両方買っておく方法です。
ただし、大穴をかなり多めに・・・


1はこの場合a、2はこの場合bの方法と判断しました。

判断もセンスと経験の分かれ目になるでしょう。

さて、そんなわけで、aの方法からテストすることになったのですが、
これは相当難しそうです。


いわば、これは水中モビールなのです。

空中のモビールは重さのバランスをとりながら、
重心を探っていく作業になるのですが、
水中モビールだと、
浮きもありますから、
いわばモビールに、
風船と重りををつけながら
バランスを探っていく


・・・という作業になるのです。




妻・・愛人宅を抜き打ち訪問場面で登場

ドラマ「白い巨塔」で、美術に使われた浮遊体アート
マンションのラブシーン撮影場面では、
主役の・・・ 目、泳いでしまった・・・ためか、
カットされてしまったのですが、
連続ドラマですから何度か登場しました。

中でも、ひとつ

「ここぞ!浮遊体アートの出番です!!!」

という感じの、出所がありました。

それは、主人公の妻(若村麻由美さん)が、
ちょいと愛人に釘さしておくぜとばかり、
黒木瞳さんのマンションに,
抜き打ち訪問するという、緊迫の場面!


愛人はにこやかに妻を迎え入れ、
(なんと腹の据わった演技・・・)
確か・・・テーブルはさんで、
対決の女性 二人ソファーに座り、お茶を一服・・・

緊迫した空気の張り詰める中・・・
カメラの構図としては、
愛人 と 妻 にはさまれる形で、
浮遊体アート、大写しになり、



まあまあまあまあ・・・


と張り詰めた空気を和らげるように、
ゆったりと、たゆたっていたのです・・・


このドラマでは、いろんなことを考えさせられました。

1. なぜラブシーンの場面で、浮遊体アートはカットされてしまった?
2. なぜ緊迫の場面で、浮遊体アートはアップで大写しに?


2については、なんとなくわかるんです。

浮遊体アートのインテリアは、そういう場所に、置いてもらうことが増えてきたので。

例えば・・・オフィスの受付で(訪問してもらったお客さんにリラックスしてもらいたいですよね・・・)
例えば・・・病院や歯医者さんの待合室で(待ち時間、緊張しますし・・・)

まあ、ちょっと緊張ほぐした方がいい空間には、
浮遊体アートはよいですね。

それから、
これまでたぶん、これまで置いてもらった実績ないと思うんですが、
こないだ車の買い替えに行ったときに、思ったんです・・・
車のショールームに、
浮遊体アートはとても合うんじゃないかなと・・・


合うというより、あった方がいい・・・
あった方がいい・・・というより、

 あの空間には、必要です!! 

オプションの説明とか、
保険、サービスの説明とか
委任状だの、契約書だのと、

話がこじれて、気持ちが、いらいらしていると、

「えーーい、もういいわい!!」

と、話を一気に白紙に戻したくなる・・・

そういう瞬間に、
担当の方とお客さんとの間で、

まあまあまあまあ・・・

と張り詰めた空気を和らげるように、
ゆったりと、たゆたう、
浮遊体アートはとってもいいんじゃないかと思います・・・

前例があまりないはずなんで、新鮮だと思いますよ!!

と、いうことで、
車のショールームを運営しておられる方への、
宣伝でした・・・




話長かったですが・・・




2005年10月29日(Sat)

黒木瞳さんより美しい???

試行錯誤するうちに
完成度の高いインテリア水槽モデルができてきました。
インテリアタイプは、
形や色がとりどりの浮遊体アートを入れて
浮遊体アートで主張するより、
シンプルに構成して、
いろんな空間になじむようにデザインしました。



〔株〕スフィアさんの制作したLED照明を搭載したモデルは、
静止写真ではわかりませんが、
時間の流れにつれて、
浮遊体アートにうっすらと様々な色が
ついていきます。
うーん、いい感じです。

このモデルは、しばらくして、毎日新聞の1面に載せてもらいました。

これで朝日、読売、毎日の1面登場の三冠達成です。

「まあ、相当悪いことでもせんと、のらんねー普通」

母に感心してもらいました。

さて、一連のインテリアシリーズは
いろんな映画やドラマの美術に
たくさん登場しました。
たいていは販売店の方が設置に行ってくださるので、
あまり撮影現場に入ったことはないのですが、
フジテレビ開局45周年記念特別ドラマ
「白い巨塔」に登場することになったときは・・・

「行きます!!僕が設置に行きます!!」

なぜならキャストに

黒木瞳さんが出ていたからです!!!

20年以上前、黒木瞳さんが、
おはよう朝日です!のお姉さんで出ていた頃からのファンなのです。

浮遊体アートの役どころとしては・・・
主人公エリート医師(財前 五郎―唐沢寿明)が通う、
心のオアシスである豪華マンションの部屋
(花森 ケイ子―黒木 瞳)の象徴となるインテリア
ということでした。



現場で設置を終えて、
さあ、撮影です!!
渡された台本を読んでみると、
なんとラブシーン・・・

ソファーに横たわっている主役の唐沢寿明さんに、
愛人 黒木 瞳 上から襲いかかる
なんとも大胆な・・・


でも芝居と違って、TVドラマの現場は
意外と淡々としていて、
黒木 瞳さん何度も先生に襲い掛かっては、
また元の構えの位置にスタンバイ・・・
リハーサルを何度かこなし
ふと、唐沢寿明さんに一言、


「目、泳いでません・・・?」

なんと唐沢さんの視線の先では、
迫り来る黒木瞳さんの頬をかすめて、
うちの浮遊体アートがたゆたっており・・・


え!!!もしかして、僕は・・・
黒木瞳さんよりも美しいオブジェを作ってしまった???!!!・・・


感動もつかの間・・・
監督・カメラマンさん、すばやく反応しました。

唐沢さんの目が泳がない位置にアングルかえて本番撮影に

後日テレビをみましたが、
やっぱりそのシーン、

浮遊体アートは、カットされていました。





バーレストランで長期試験を

変わったものを作るのは、好きなのですが、
僕はこれまで、
営業はやったことがないのです。

「あんた売るのへたくそやね・・・」
よくそう言われました。

「しゃべって説明しないほうがいいですよ、話長いから」
「しゃべるより、実際に見てもらったらいいんですよ、そしたらわかるから」



なるほど・・・


「なにかあたらしいものを作れる人はたくさんいても、
それを売って生きていける人は一握りです」

その言葉は身に染みました・・・

でも、不思議と窮地に陥ると、
「これ、きれいやね・・・」
粋な社長さんや、
いわゆるセレブな方が、
ひょいと買ってくださって。

皆さん、本当にありがとう・・・
なんとか新しいものを作り続けてくることができました。


浮遊体アートも水槽も、
最初は原始的なものでしたが、
特注の水槽をこなしながら、
だんだんと洗練されていきました。



この大阪・梅田のバズスターでは、
同じ大型の水槽が8台入ったこともあり、
水流方式や、メンテナンスの方法で
今までやったことのない試みを
たくさんさせてもらいました。

新しい方法がひらめくと、工房で実験したあと、
まずこの店の水槽で、
長期テストさせてもらいました。

深夜、店の店長さんからの電話で、

「動きが悪いんですけど・・・・」

店で実験させてもらって申し訳ないと、
心臓がとまりそうになりながら、直しにいったものです。

この店ではもう浮遊体アートを入れて
4年目になりますが、
長期的な運転方法を、試行錯誤しながら、
確立させてもらいました。




こけてしまうのです  その1

スカート制作の進行状況ですが、難航しています。
浮きを付けすぎると、やはりすぼんでしまうので、
スカート中心部に樹脂を、ちょっと厚めに付けてみるといることをやってみました。

まあスカートにコルセットを入れて、
形状を保持したといったところです。
これから、この樹脂の厚さと浮きの場所や位置を調節してことになります。

スタッフYさんの修行は続く・・・

ところで
オブジェの要素を組み合わせて、ざっくりと全体を構成してみたのですが・・・
まったく形が保持できないということがわかってしまいました。

こんなものを作りたいのだけれど・・・





こんな風に、こけてしまうのです!!!





なんとも格好悪い・・・

重力と浮力のバランスが、とれていないと「こける」だろう・・・
というのは想定の範囲内ではあったのですが・・・

あわよくば、なんとかなるか???という甘い期待はありました。

あっさり裏切られてしまいました・・・

さて、こけたら、どうするか?

ここからが考えどころです。






スカートがめくれないように

今回の作品は
捏造シリーズの第3弾
「重力の捏造」・・・

同じ形のオブジェが
なぜか上方向と下方向に生えて
ゆらゆらゆれる。

見ているうちに、
だんだんと重力感が混乱してしまい・・・

なんだか逆立ちしたくなる・・・

あなたも逆立ちしたくなる・・・


そんな作品にしたいと思っています。




このキノコ型オブジェを上下さかさまにして、
水槽内でうまく共存できるようにしたいのです。

実はこれが相当難しい!

たとえばスカートをはいた女の子を
上下さかさまに逆立ちさせるとどうなるか?


スカートがめくれてしまいますよね




画像だとこんな風にさかさまにしても、
別にめくれてしまいはしないんですけど。
実際に重力のあるリアルな世界で、
めくれないようにするには
いろんな工夫がいるんです。

そこで・・・
女の子のスカートのすそに浮きをつけ、
頭におもりをつけてぶら下げる・・・


そういう過酷な方法を思いつきました。

でも・・・

浮きをつけすぎると
スカートはしぼんでしまうし、
頭におもりをつけすぎると、
体がのびきってしまう。

浮きやおもりをつけているとは
気付かせない方法で、
自然に心地よく
ひっくり返って
たゆやうオブジェを作る・・・

これが今回の作品の技術的ポイントです。

気持ちよく揺れる
浮きの個数やつけるポイント、
おもりの重さをの調節を、
スタッフのYさんに繰り返しトライ&エラーしていただきます・・・

気持ちよくなるためには、過酷な修行が必要です・・・

Yさんに修行しておいてもらっている間、
僕は今日も
新オブジェ制作資金を稼ぐため、

作品販売の行商に行ってきます!!






今年の浮遊体アート展はハイアットです

浮遊体アートの新作展覧会
今年は大阪南港ハイアットリージェンシーです。
ここのホテルのロビーは豪華で広いです。

とにかく天井が高い。
この空間に負けないものに仕上げていかないと。

浮遊体アートの新作タイトルは「重力の捏造」!
現在進行形の制作秘話
このブログで連載しています。

そして新型のアートコレクション!!!

新アートコレクションのお披露目は、
実は愛・地球博覧会の予定でした。
愛・地球博の展示期間内に、
展示していたオールドバージョンと
なんとか差し替えて展示しようと
制作進めていたのですが、
間に合わず・・・

せっかくのイタリアでの
ベネチアビエンナーレAU展にも
間に合わず・・・
(ベネチアも旧作展示になってしまいました・・・
イタリアは初登場なので、気づかれず、
旧作展示でもとても驚いてもらえました!!!)

それが、このたびハイアットで、
ようやく!!!
おひろめできることになりました!!!


新型のアートコレクション お見逃しなく!
ハイアットに来られて予約いただいた方にのみ、
新作発表特別価格にておゆずりいたします。

内容はハイアット展示まで秘密です???

なんで、こんなに時間がかかっていたのか???

もちろん!!
妥協許さない制作を進めていたからです!
とにかく
時間と
予算と(制作開発費用・・ン百万超・・・)
ありったけの知恵とセンスを注ぎ込みました。(こちらは無限大!!!)

うちの工房
試作品の山で
横になるスペースありません・・・


アートコレクションとして、
本当に自信を持てるものができました!!!

展示期間は 12月6日(火)から 1月7日(土)まで

もちろん 来場無料です!!!

在廊日は12月6,11,12,18,19,26日と1月6,7日に設定しています。

が、これ以外でも、在廊している日がありますので、ぜひお問い合わせください。


私の携帯メールです。

chooyu@k.vodafone.ne.jp

あ、ハイアットの地図をわすれていました。
こちらです!!!

ハイアットの公式アクセスページはこちら

1階の正面玄関を入って、左にぐるっと回り込んだあたりに展示しています。









浮遊体アート?何?

浮遊体アートを実際に見た方の感想は・・・

これはもしかして、生きてるんですか(新種の生き物?)
つくったものならなぜこんなに自然に動くの???

ずいぶん不思議がってもらえます。

「おーーーミステリアス!!!」
「なんと色っぽい動き」

自分でも感動してしまいます。
いいのができたときは・・・
(不細工な試作データで、うちの倉庫あふれかえってます・・・)

とにかく不思議感は、
浮遊体アートの命です。


浮遊体アートを伝えるのに、
これまでに何度も、
テレビや新聞のカメラマンが
取りに来てくださったのだけれど、
口をそろえて言われるのが・・・

「実際に見るほど、
きれいには絶対撮れないです!!!」



いつだったか、
ある会社の派遣のプロカメラマンさんが、
浮遊体アートの撮影に来てくださいました。

「今日は納得いくまでやらせてもらいますよーーー」
僕も写真の撮り方、勉強しようと横で見てました。

水槽の前に、背中丸めて座り込んで、
延々数時間。

ベストショットを狙って、撮り続け・・・

そのカメラマンさん、寝ないんです・・・・

「すんません、先、寝かせていただけますか・・・」

見ている僕がダウンしてしまいましたよ。

その方、結局2晩徹夜されました。

3日目の朝

「うまくとれました?」と尋ねると・・・

カメラマンさん一言・・・

  「あかんわあ・・・」  

徹夜明けのまま
奈良から東京に帰っていかれました・・・
車を自分で運転して・・・

写真写り、相当悪いです。

微妙な光線の中で、
動く被写体というのは、
撮るのが、とても
難しいのだそうです。

と、いうわけで・・・


実物は、展覧会で見てください!!!


さて。
浮遊体アートを産み出したいきさつを、
簡単に書いてみます。

1990年代に、私(奥田エイメイ)は、
芝居の脚本書いて、舞台演出をして・・・
といったことをしていました。

(この頃、考えていたことは、
また、このブログで詳しく思い出して、
書いてみようと思います。)

舞台美術の面白さにのめりこんでいき、
ふと、大水槽を使った舞台をしてみたいと思ったのです。

水槽の中で不思議な輝きを放つ、
未知の生命体を表現してみたい・・・


既成のシリコンやら、樹脂を使って、
試作をしていたのですが、
どうもうまくいかない。

「なんですの???」
「こんにゃくですか???」
よく言われました。

でも材料つくりから、つっこんでやっているうちに、
田舎のコンニャクイモから、

だんだんと今の形に近いものが、
できてきたわけです。

「きれいになる・・・」
「必ずきれいになる・・・」



コンニャクイモをそうやって念じつつ育ててきました。

女の子と一緒ですね・・・

声をかけ、手をかけしているうちに、
本当にきれいになってくる。

「お!!!」と驚く日がやってくる。

モノも人も同じです。

美しい浮遊体アート

「マドレーヌ3号」

ができてからは、
浮遊体アート自身が、自分の舞台の枠を超えて、
外に羽ばたいていくようになったのです。






2005年10月18日(Tue)

浮遊体アート制作風景

色合わせをしています 時間のかかる作業です 色合わせをしています

接合しています 接合しています 接合しています

浮遊体アートは1体1体が手作りです。
使う素材は奥田エイメイがオリジナルで調合した特殊樹脂材料。
世界でも類のない美しい薄膜をオブジェのもととなる材料です。
浮遊体アートは材料の仕込みから数えると途中夜間・早朝作業も含めて3−4日の日数を要します。優雅な浮遊体アートを作るためには意外と体力のいる行程が続きます。

水中作業です 水中での作業です。

色づけ確認・照明テストです 照明テストです 色付と照明のテストです。

最終動作確認テストです 水中のバランス・動作を確認します。

朝日、読売新聞の1面に載った

「浮遊代理店にはかわったものがおいてある」
と口コミで広まって、
雑誌の記者が取材に来てくれるようになりました。
浮遊体アートはテレビにもずいぶん出演しました。

「このお店にある、不思議なものとは、いったいなんでしょうかあーーー」

タレントのレポーターさんが、たくさん来てくださいました。

しかし、困ったことが・・・

レポーターさんの しゃべり のスピードに
ついていけないんです・・・


聞かれた質問に「うー ーん」と考えているうちに、
話は次の展開に・・・


NHKのレポーターさんには、なんとか食らいつけますが・・・
NHKは、念入りにリハーサルしますし・・・

でも民放はリハーサルなしが多いですから。

吉本漫才 ぼよよぉーーーーん の さよりさんにも、

「なんか、つくってはるものに、
 雰囲気似てはりますねぇ」


 と言っていただきました。

 それは、頭が、クラゲっぽいということでしょうか?

 それとも、しゃべりが、クラゲっぽいということでしょうか?


 後日、「たけしの誰でもピカソ」のアートバトルで優勝したときも

たけしさんに、

「奥田さん、頭が クラゲになってきてますねぇーーー」


言われてしまいました。

 その場面はあまりに残酷すぎる?からでしょうか、カットされてましたが・・・


さておき・・・

とうとう朝日新聞の1面に・・・掲載されることに!!!




浮遊体アートの発光タイプが出たときには読売新聞の1面に掲載してもらいました。




新聞掲載のあった日は、
猛烈な勢いで電話が鳴るのですが、

想芸館には電話回線が1本きりしかありません。


「家におきたいけど、小さいのはありますか?」
「店に置くのに、大きくてきれいに見えるのはありますか?」
「どんな種類のアートがあるんですか??」
「何でできてるんですか?」
「なんで動くんですか?」


でも、私・・・

基本的にしゃべりが長いのと・・・
基本的にしゃべりが遅いのと・・・
基本的に根が親切なので懇切丁寧に説明するので・・・



お客様1件あたり、

無茶苦茶時間がかかるんです・・・

ずっと電話でしゃべりっぱなしで、
喉がかれてくるにも関わらず・・・

結局対応できるお客さんの数は・・・

そして頼みの綱のホームページの受付ページは、

アクセスが急に増えたため、

凍り付いて、動くことがありませんでした・・・

でもそんな、騒ぎも翌々日にはぴたっとおさまり、
いつもの平穏な日々が・・・。

もうひとつの問題は・・・
せっかく本格的なものを買いたいと
電話をくださったお客さんに、
きちんと完成した水槽セットとして
紹介することができなかったということ。

その頃、想芸館には、
市販の水槽を改造したものしかなかったのです。






インテリアとしてのはじまり

浮遊体アートのインテリアとしてのはじまりは、
僕が夜な夜な取り付かれたように作っていたものを、
その頃自分で運営していた浮遊代理店という
カフェバー&ギャラリーで展示してみたものでした。

昼はカフェとギャラリー
夜はバーテンダー
帰ったらガレージで
睡眠の合間にアート作り・・・


睡眠と、店の売り上げを、
このぐにゃぐにゃの材料につぎ込んで

髪の毛も貯金も
あらららら・・・と減っていきました。


でも薄暗いバーの明かりでは、それほど目立たないのか・・・
カウンターの内側に立っていると
会社員の頃より、
若い女の子にモテてみたり?(たぶん勘違い?)
するのですが、

残念なことに、モテてどうこうといった暇は、
ほとんどありませんでした・・・

下の写真は、浮遊体アートの原始インテリアを
自分のバーに置いてみたところです。





昔、冬山に登っていた頃(登山が趣味でした)
雪洞(カマクラのようなもの)の中であまりに寒くて
雪洞の穴から見た外が海だったという、
幻覚の思い出をもとに、
デザインしたバーです。

白い雪洞風の壁の孔に、
青いガラスの入った水槽を置いて
浮遊体アートを泳がせる・・・


雪洞の中ですることもなく
天候の回復を待って、
じーっと穴から外を見ていると、
降ってくる雪がだんだん別のものに見えてくるんですよね・・・
波しぶきに見えたり・・・
海を泳ぐ小さな無数のクラゲに見えたり・・・

あ、この話はキリがないので、また別の機会に・・・

さて、浮遊体アートです・・・

はじめてつくったものは、
浮遊体アートも袋型の単純な構造でした。



水槽も市販の花瓶のガラスを使ったり、照明の傘も和紙で手作りしたもの。
こんな感じです。



陶器は知り合いの作家さんに作ってもらいました。

お客さんの来られる場所で反応を確かめながら、
少しずつ進化させていったのです。
カウンターに置いていると、
これは何やの? 
生きているんですか?
必ずお客さんとの話題に上りました。

水中バラシュートのようなものですねえ・・・

と僕は答えていました。

「時間がたつのを忘れるなあ・・・」
「気持ちが安らぎますね・・・」
「これクラゲっぽくないですか・・・」

といったお客さんの反応を、
カウンタ越しにたくさん聞くことができました。

このネタだけで、お客様には
ずいぶんバーで飲んでいただきました・・・

僕も負けじと、飲んでしまいました・・・

そして、まだ値段をつけていなかった浮遊体アートを、
お客さんが買ってみたいと言ってくださるようになりました。

記念すべき第1号のお客さんは、
奈良でコーヒー屋さんを営むおじいさん。
(なんと昔、零戦に乗っていた飛行機乗りの・・・)

第2号のお客さんは尼崎の保育園の園長先生でした。
(子供たちに浮遊体アートを見せたいと言ってくださった・・・)

その後、この浮遊代理店では5年間、
浮遊体アートを展示し続けながら、
デザインや水のメンテナンス方法などを
改良していったのです。




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