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人工クラゲオブジェで出発した<浮遊体アート>不思議系現代アートに進化中 癒しの水槽インテリアとしてレストラン・ホテル・ショールーム等で活躍しています


 

たまには仕事以外のことを・・・その6

今週は、仕事の話になってしまいそうです・・・
来週また仕事以外の話に戻るということで・・

先週、博多に浮遊体アートの発表に行ってきました。
ある国の貿易組合の世界大会が今年は日本(博多)で開催されたのですが、
日本でユニークなモノづくりをしている
4社の発表のうちのひとつということで呼ばれていってきました。

僕は三番目の発表だったのだけれど、

一社目は、ある漆喰メーカーの社長さんでした。
漆喰は、数千年前から世界のあちこちで使われてきた古い建築材料ですが、
そのメーカーでは、まったく新しい発想で、
エネルギーをあまり使わず圧力で漆喰をタイルにする技術を発明し、
昨年度のものづくり日本大賞内閣総理大臣賞を取られた話をされていました。
さっきまで、隣で雑談していた社長さんが、
安部首相から表彰されている写真をみて、ちょっとびっくり。

二社目は金剛組という建築会社の発表でした。
寺社建築で有名な会社ということは知っていたのですが、
帰ってから、ネットの百科事典ウィキペディアで調べてみてびっくり。
現存する578年創業と称し、
なんと世界最古の企業とされているそうです。
なんでも創業者は、聖徳太子によって百済から招かれた3人の宮大工のうちの一人で、
法隆寺の建設にも関係があるとか・・・

で、三人目に僕の浮遊体アート。
浮遊体アートのような、新しいモノづくりが、
伝統のあるモノづくりの会社と同じ場所で、発表できたことが、
なんか、すごく、ついているなあと思いました。
モノづくりについて、なにより一番大事なことは、
とにかく作り続けること。
この発表で作り続けられる仕事の仲間入りができたはずと
信じていきたいと思いました。

たまには仕事以外のことを・・・その5

新工房に移ってきてから、工房の中がやっと片付いてきて、
庭をちょっといじってみようかという気になりました。

お客さんが来たとき、あまりにも庭が殺風景で
話しているときも、なんとなく気になって仕方がないので。

とりあえず庭に生えている草引きをしてみたのですが、
引き抜いてしまうにはもったいない、
いい感じの雑草があるのに気がついたので、
それをちょっと集めてきて、寄せ植えして、
周りに石を置いてみました。

庭に何を植えようかと考えて、花屋さんとか、ホームセンターで、
ちょくちょく植物を見ているのですが、
なんか売っている花にはぴんとこないというか、
あまりにも色がきつすぎる花が多いなあと。

そう思いながら、平城宮跡の田舎道を自転車で走っていると、
なんとも元気のいい、青々とした草が生えています。
それを見ているうちに、ほんと雑草なんだけど、
こういう雑草を自分は庭に植えたいんだなあと、
はっきりとわかりました。

たまには仕事以外のことを・・・その4

先週に引き続いて、浮遊海月(くらげ)水中猫交錯短歌です。


キッチンの裏の砂漠で口寄せする 巨大海月宴より逃げ



口寄せ・・・という言葉を使ってみたかったんですよね。
僕は、「ナルト」という忍者ものの漫画が好きなのだけど、
ナルトに登場する忍者たちが使う忍術で、
「口寄せの術」というのがあるのです。
この口寄せの術とは、
動物と交わした契約の巻物を使って、
巨大がま だの 巨大へび だの 巨大なめくじ だのを
呼び出して、戦わせるという忍術なのです。

まあ、そんな感じで、僕も口寄せの術を使って、
巨大水中猫 だの 不思議海月(くらげ) だのを
呼び寄せてみたいなあと・・・



踵髭 手髭尻髭 膝に髭 盲目少女の先杖試作


猫の髭(ヒゲ)というのは、
モノにぶつかったりしないための、
アンテナみたいなものらしいのだけど、
もし、人間に猫ヒゲがついていたら・・・

人間の場合、四足の猫と違って、
二本足で立ちますので、
たぶん、猫とはちょっと違うところに
ヒゲがついているのが便利に違いありません。

なんか、歩くたびに、いろんなモノにぶつかっては、
膝にあざを作る人がいるのですが、
そういう人は、膝にひげが生えているのがいいわけです。

小学校の頃に、友達の椅子に、
画鋲を置くという遊びが流行りましたが、
こういうとき、尻に猫ヒゲが生えていたら、
尻に画鋲を刺すことなく、
上手によけられるわけです。

こういう、しょーーもないことを考えているうちに、
なんか水中猫のヒゲ模様が、
ひゅるるるると奇妙に生えてくるのが見えてきます。

たまには仕事以外のことを・・・その3

日曜日はできるだけ、
頭を非日常に飛ばすようにしています。
浮遊体アートの先の試作のことを
休みの日は考えることが多いのだけれど、
あんまり、差し迫った制作課題のことを考えるというのではなくて、
先でどんな風に作品の幅を広げていくか、
できるだけ枠をはずしたい・・・という感じで・・・

GCATプロジェクト(水中猫発生プロジェクト)は、
人工クラゲから水中猫へと
アート的遺伝子を使って、
進化させていくというプロジェクトで、
クラゲ(海月)とか、猫とか、遺伝子とかの言葉を使って、
短歌を作ってみるという遊びをはじめました。


海月屋と言われしビデオ巻き戻し 二重螺旋の裏側に猫


歌の中に、思いもよらぬキーワードが紛れ込んで、
それが、猫とかクラゲに思わぬ結びつき方をして、
不思議世界が展開できればいいのだけれど・・・

小説やら戯曲やらを書いていたときは
非日常的な言葉がほとばしり出ていたのですが
そのあたりの練習ができていなかったので、なかなか・・・
昔の資料を眺めているうちに
できたばかりの人工クラゲを袋に入れて
見知らぬ町へ飛び込み営業に行っていた頃を思い出しました。


片道切符握り海月売りに来て 猫師の後姿十字路に消ゆ

たまには仕事以外のことを・・・その2

知人の手作り新聞にうちの浮遊体を載せてもらいました。
(定期的に新聞作ってるんだろうか??)
しかも号外で!
しかも手書きで!!

うれしいのでスキャンしてブログに載せてしまいます。

新井さゆり新聞です。

編集長の新井さゆりさんは、関東の方でイベント会社を経営しておられます。

うちの浮遊体は新聞・雑誌でいろいろ取材は受けているし、
朝日・読売・毎日の1面にも載ったことがあるのだけれど、
手書き新聞に載せてもらうのはこれがはじめてです。

うれしいです!

浮遊工房で浮遊する机のうえで仕事している、
僕の身代わり人形が写真に掲載されています。

このとき工房のある奈良の町を案内したので、
新聞にはそのときのことものっています。

奈良はほんとうにいいところですよ・・・
仕事がら、いろんなところに行くことがありますが、
世界中のどこより、奈良がいいなあと最近思います。

奈良はいいなあと思って、あちこち散歩しながら、
物思いにふけったり、しているのですが、
奈良の歴史のことはよく知らないので、
案内してあげたお客さんのほうに、
解説してもらったりすることも、よくよくあります。

近所の古墳の周りを散歩していたとき、
たまたま出会ったアフリカの方に、
古墳の解説をしてもらって、感動したこともあります。

僕は奈良を散歩しながら、いったい何を見ているのだろう・・・
たくさん解説の立て札とか立っているのだけれど、
まったくもって見ていません。

池の波紋とか、亀の甲羅とか、
キノコの模様とか、葉っぱの葉脈とか、
そういうものを見ているような気がします。

でも、考えてみると、お寺や神社だけでなくて、
キノコの模様にも、亀の甲羅にも、
ありとあらゆるものに、歴史はひそんでいるはずですよね・・・

これが新井さゆり新聞です!!




たまには仕事以外のことを・・・その1

浮遊体アートを作る仕事周りのことばかり書いてきたので、
たまには、仕事以外のことを・・・

3日ほど前ですけれど、顔の右半分が腫上がってしまいました。
僕は慢性の副鼻くう炎なんですが、
普段はたいした症状が出ないので放っているのだけれど、
ちょっと風邪をひいたときなど、
体の他のところはあんまりやられないのに、
鼻だけが風邪に集中攻撃されるんですよね。

今回は右と左でこんなに顔つきが変わるのかというほど、
右半分が腫上がって、病院に行くと、
なんでこんなになるまで放っておいたのですか・・・と言われてしまいました。
出張があったりして行く間がなかったのです。

病院では抗生物質の点滴を打ってもらうはめに・・・
針恐怖症の僕としては、
自分の腕にずっと針が刺さっているという状況は耐え難かったです。

普段、体育会系だとばかりに、
スタッフに体調管理も仕事のうちだと言っているので、
ほんと面目ありません。

まあでも、大事な出張や来客時にはなんとか乗り切っていたので、
勝負強いとはいえるでしょう・・・

制作しながら考えていること・・・その6

今、新しいプロジェクトのための下絵を描いています。
クラゲから水中猫に浮遊体アートを進化させるというプロジェクト。

絵を考える前には、
その必要な要素とか目的とかを
できるだけ言葉で整理して、
無駄なものが簡単にくっついてこないように、
歯止めをかけておくのが僕のやり方です。

普段、歩いたり、電車に乗ったりしながらも、
言葉でそういうことばっかりやっているものだから、

今日はあんまり考えずに、
ラジオ聞いたりして、
思いつくまま、
たくさん落書きしながら、
絵をためました。

なかなか面白い案がでてきたように思います。

これから、またその絵を、
電車の中とかで見直しながら、
言葉で絵を編集して、削っていく作業をします。

ラジオでは忌野清志郎 完全復活祭の話で、
ずっと清志郎の曲がかかっています。

すごく昔だけど、
清志郎が大学の講堂でライブやったときに、
スタッフになって、聞いてたこととか思い出しました。

清志郎、元気になってよかったなあ・・・

2008年02月11日(Mon)

制作しながら考えていること・・・その5

奈良でも久しぶりに、雪がつもりました。
寒いですね・・・

うちは、ハムスターと亀とくわがた虫とカニさんを飼っているのですが、
みんな冬眠とまでは、いかないまでも、よく寝ています。

起きたときに寒いと、どうも始動に時間がかかります。

頭が冷えてるなあ・・・そんなときに、いきなり制作のことを考えるのは、あんまりよろしくないようです。
微妙に作り方でうまくいってないところを意識したりとかして、
マイナスの方向に頭がいってしまいがちなんですよね。

こういうときは、制作のこととか考える前に、
まず無心に体を動かすことからはじめるようにしています。

ストレッチをして体が温まってから、仕事をはじめるのが大事です。

で、なんか、よくないイメージがわいたら、またストレッチをして体を温めてから考える。

冬山に登っていた頃、先輩によく言われたことで、

指先が動かないうちに
自分の頭を信じてはいかんと

冬山で朝、眼がさめると、ほんと体が凍ってしまって、こわばっているんですよね。
そんなときにルートのこととかをいきなり考えてしまうと、よくないイメージが先行します。

とにかくまず、指先をほぐすことに集中する。
指先が動けば、次は手と足を動かす。
体が動くようになれば、少しずつ考え始めても大丈夫です。

山を登るように、モノを作っていると、よくこのブログで書いているのだけれど、

その中でも、この、冷えているときの仕事の始め方というのは、ほんとよく応用していると思います。

制作しながら考えていること・・・その4

無事、レクサスの搬出も終わり、
無事、中国からも帰ってきました。

日本は、冷凍ギョーザで大変な騒動ですね・・・
そういえば、中国出張で上海空港までの4時間近くの道のりで、
昼ごはん食べる暇がなかったので、サービスエリアで、買った
チョコパイみたいなものを食べていたのですが、
その後、お腹が油でもたれて、2日ほど何も食べられませんでした。
油が古いのかなあと思ったりしたのですが、
単なる食べ過ぎかもしれないです。
一箱丸ごと食べたので。

さて中国で水槽を設置してみると、
周りの建物のスケールの大きさに比べて、水槽のサイズが小さく感じられること・・・
屋外の大広場の中のモニュメントとして設置だったので、仕方ないのかもしれないのですが。
直前までハイアットで展示していて、そこもかなりの広さの空間でしたが、
うちの浮遊体アートが存在感をもって感じられていただけに、
うーーん屋外になると存在感厳しいなとちょっとへこんでしまいました。

でもやっぱり浮遊体が水槽の中で動いていると、
散歩している人たちが、何これ??という感じで寄ってきてくれます。
至近距離で見てもらえる・・・これが浮遊体アートの強みだなあ・・・

となると、やっぱり至近距離で見てもらったときに、
おっ、すごいね、と驚いてもらえるような細工を入れておきたいものです。
極細模様を仕込める方法を今、工房でやっているところです。

そういえば、米粒に東海道53次の絵を描く人がいたなあと思い、
日本に帰ってから、その人の対談集を読んでいると、
その極小の絵を描くために、使っている筆が何かというと、
なんと・・・狸の腋毛なんだそうです。
普通の毛でなくて、腋毛です。
こすれていて、細くなっていて、しかも鍛えられていて強いそうです。
赤ちゃんの産毛なんかもためしてみたそうなんですが、腰がなくて使えなかったとか・・・
こういう話を聞くと、執念の技法だなあ・・・と感動します。

制作しながら考えていること・・・その3

レクサスの展示中なのですが、上海に行っていました。

1日目は1年前に浮遊体アートを設置したレストランに挨拶に。
オーナーの社長さん、プロジェクト責任者の方、店の内装デザイナーさんと一緒に食事。

2日目は次の現場、南京近郊の町へ施工の管理に行きました。
上海から新幹線で1時間と聞いていたのだけど、中国はちょうど正月前になるので、
上海から田舎に帰る人で満員で取れなかったとの事で、車で行くことになりました。

高速で3時間余りの道のりでしたが、
前日、はしご酒をしていたので、道中二日酔いで苦しかったこと・・・

めまいで中国の景色がムンクの叫びみたいに、
北欧の夕焼けのように真っ赤にゆがんで見え・・・
サービスエリアのまぼろしを何度も見る羽目に・・・

今回の現場はデパートで、広場のモニュメントとしておいてもらうのですが、
そのデパートの大きさがものすごい・・・

僕のよく知っているところでいうと、
雰囲気が大阪の難波パークスの感じに似ていて、
規模はパークスの数倍といった感じでしょうか。

今回は特注品なので、水槽の調整やら照明の調整を現場で合わせていきます。
上海より5−6度は寒い気候ということで、水槽も凍ってしまうので、
普段は使わない水中ヒーターも仕込みました。
雪が降る中、皆震えながら、夜2時くらいまでの作業になりました。

で、翌日は7時45分からの作業開始

海外に来るたびに、現場で働く人たちが、
ほんとよく働くことに驚かされます。

ホテルでテレビを見ていると、
エベレストを世界ではじめて登頂したヒラリーが亡くなったというニュースにびっくり。
え、亡くなったのというより、今まで生きておられたということにびっくりしました。

僕の尊敬する登山家は、みんなヒラリーより若いけれど、
すべて早くに山で亡くなっているので・・・

僕はもう山には登らなくなってしまったけれど、
仕事の本質も山登りと全く同じと思っているので、山のことはよく思い出すのです。

今自分のいる位置をきちんと見極め、
山頂の位置をよく見極めたら、
あとは一歩一歩、歩くだけです。

明日もがんばります。

写真は水槽に水を入れるのに使った、水のペットボトルの山。
なんと中国では浄水がとれなくて、こんなに大量のペットボトルの水を1本1本あけて使ったのです・・・

レクサス泉北では、2008年1月31日まで展示しています。

場所はこちらです。



制作しながら考えていること・・・その2

作りながら僕が考えていることで
いつも気になっているのが、
今の世の中でいろいろと出されているモノのレベルで見て、
よい仕上がりで出すことができているかどうかということ

アートの場合、作家の持っているコンセプトなり、
作家の個性だとか、情念だとかが問われることが多いのだけど、
そういった表現の内容以前の問題で、
良いものに仕上げられているかどうかということが気になります。

それは素材を理解して、きちんと扱えているのかという問題に通じると思うのだけれど・・・

今回、レクサスのショールームで、
最高級の車の横で展示してみて、
うちで作っている浮遊体アートはどんな風に見えるのか・・・
そういうことはとても気になります。



以前、癒し系ロボットということで、
SONYのAIBOと一緒にテレビの取材を受けたことがあって、
AIBOの横で浮遊体が泳ぐという映像が撮られたことがありました。

で、僕がいつも思うこと・・・
モノの仕上がりはどう??
プロダクトものと比べて・・・
勝てたところはある?
どれだけ負けてる???

それから、こんなことも思ってます。

どっちがインパクトあるように見えた??

それから、それから、こんなことも思っています。
AIBOにはどれだけの開発費用がかかってる?
どれだけのメンバーで作っている?
それに対して浮遊体アートはどう??

まあ、こういうことは比較にならない比較なんですよ、冷静に考えれば。

でも、僕がいつもモノつくりをしながら、考えているのは、
こういった今世紀の歴史に残るような最高級のモノに対して、
どうしたら、どういう勝負の仕方をすれば、
勝てるモノをつくることができるのかということなのです。

レクサス泉北では、2008年1月31日まで展示しています。

場所はこちらです。







制作しながら考えていること・・・その1

制作しているとき、つい忘れそうになって、

忘れてはいけない・・・と思っていることがあります。



それは素材とのコミュニケーションです。



何度か前に見てくれる人とのコミュニケーションからテーマが生まれると書きましたが、

人とのコミュニケーションと共に、使っている材料とのコミュニケーションも大事と思っています。



具体的にどういうことかというと、

できるだけその材料の特長を見つけて、

素直に伸ばしてやれる使い方をするように心がけたい・・・



素材とよく対話して、特長を伸ばしてやるような使い方をしないと、

結局、素材との付き合いも長続きしないような気がします。

僕の使っているこの樹脂の場合、

薄さやしなやかさに特長があるわけだから、

できるだけそれを生かした表現をしたい。



ギャラリーへ他の作家の作品展を見に行ったとき、

うーーんこれは、材料をイタイ使い方しているな・・・

という作品に出会うことがあります。



素材に対して思いやりがないというか、

作者のエゴを押し付けた作品は見ていてつらい感じがします。



とはいうものの、今回のハイアット・レクサスで展示した、

Beat●Red●Dotは、

素材の特長を無理なく引き出せたかというと、

ちょっと微妙な結果になったような気がします。



この素材の場合、特性がまだよくわかっていないところがあって、

どこまでやれるのか実験しながら、展覧会にのぞんでいる段階なので、

薄さ、透明感というのは、これからまだまだ試行錯誤しないといけないところです。





レクサス泉北では、2008年1月31日まで展示しています。

場所はこちらです。









レクサスのショールームで展示します・・・その4

ハイアットの展示が終了しました。
ほんとにたくさんの方に見てもらえて、
たくさんアンケートも書いていただいて、ありがとうございました。



2年前にここで、はじめての展覧会が終わったとき、
ハイアットのギャラリーでは、とにかくアンケートの数という反響では、
これまでの展示作家の中で一番多かったということで、
ギャラリーのオーナーの方に言ってもらえたのが一番うれしかったのですが、
今回の2回目の展覧会では、
アンケートの数で前回の記録を更新できたかどうかが気になります。

搬出・搬入は、とにかく平面の作品と比べると相当の時間がかかります。
それでも今回は、車で3分程度のアジア太平洋トレードセンター内に、
想芸館の浮遊体アートギャラリーを開設していたので、
そこへのピストン輸送で対応できました。

今回は、このあとすぐにレクサス泉北内のアートギャラリーでの展示もあり、
レクサスに持っていく作品は、その日のうちにレクサスに移動して、
設置して展示という作業がもあって、現場は大忙しでした。

いつもの浮遊体の制作作業と違って、水槽の設置作業は、重量物を扱うので、
特に女性スタッフにとっては大変です。

なんとか1日でハイアットの撤収とレクサスの展示を終えて、
やれやれ、ほっと一息と思っていたら、
次の日スタッフの一人が熱出して寝込んでしまったとの連絡がありました。

実は2日前から調子が良くなかったみたいだったのですが、
熱出していたのにも関わらず、一言も漏らさずがんばってくれたみたいです。

僕は根性主義のところがあって、
ここ一番のときはどれだけ熱出しても這ってでも行くと言っているので、
スタッフもこういうとき休むと言いにくいのだろうなあ。
体壊してしまったら大変なんですけれどね・・・

でも正直言うと、
やはりこういうときに無理してでもがんばってくれる仲間がいると、
自分も気を抜くわけにはいかないというか、
とにかく、いい仕事をしようという気持ちになってきます。

ありがとう!スタッフの皆さん! 
この場をかりてお礼を。
今年も一年がんばりましょう。
水槽運びに備えて、腰だけはよく鍛えておいてね。

レクサス泉北では、2008年1月31日まで展示しています。

場所はこちらです。

http://www.gathp.com/gathp6lexusfolder/senboku.html







レクサスのショールームで展示します・・・その3

展覧会場では合い間をぬって写真やビデオ撮りをしています。

前回の展覧会ではプロの方にお願いして撮ってもらったのですが、

自分でも撮れるようになりたいと思って、いろいろ試してみています。

ちょっとずつだけど、ましな絵が撮れるようになってきました。



浮遊体アートは動き回るし、

特に蛍光で光るタイプのものは

回りが暗い場所の方が、見栄えがするので、

きれいに撮るのはなかなか難しい被写体です。



HPなどで、わりときちんと色がはっきり出て撮れている写真は、

実は浅く水を張ったプールのような水槽に浮遊体を入れて、

動きを止めて撮ったものです。

この装置は自分で試作したもので、

浮遊体アートの周辺装置の発明のうちでも、

僕が自慢できるもののひとつです。



でも、やはり、写真よりもビデオよりも、

自分の目で見るのが、ほんとにきれいだなと思います。

特に展覧会場の回りが暗くなってきた、

夕暮れに見るのがきれいです。



人間の目は、なんでこんなに不思議に精巧にできているんでしょうね・・・



ハイアットでの浮遊体アート展、まだ続きます。来年の1月8日からはレクサス泉北で展覧会。



次は実は予定にはいれていないのですが、30日(日)ハイアット展覧会場に行っているはずです!






Beat●Red●Dot!! 奥田エイメイ&浮遊FACTORY

2007年12月3日―2008年1月5日

大阪市住之江区南港北1−13−11 ハイアット・リージェンシー・オーサカ 1階

作家在廊日 12月9日 16日 23日 1月5日 13−17時

連絡先 奥田 090−8530−9579



地下鉄南港ポートタウン線 中ふ頭駅から徒歩2分です。




2007年12月17日(Mon)

レクサスのショールームで展示します・・・その2

展覧会はじまって、2週間・・・

たくさんの方に見ていただくことができました。

展覧会をして、いつも感じるのは、自分としてはいろいろ取材とか受けたりして、知ってもらってることが多いと思うのだけど、まだまだ浮遊体アートの存在が知られていないよなあ・・・ということ。

やはり、これ、生きているんですか??という質問が一番多いんですよね。

生き物にはありそうでなさそうな色使いとか、生き物にはありそうでなさそうな模様とかを試していって、生物と非生物のデザインの境界線上を探る・・・というのが制作テーマの一つでもあります。

だからはじめてみるお客さんが、これでも生き物と思うか??というところが勝負のポイントというか、その反応が楽しみです。

今回は、一番自然に生き物に見えるものと、ありえない色使いをして、これは生き物とは思えないだろうというのを並べておいているので、反応がわりとわかりやすいのです。

中には「こっちは生き物だけど、この赤い斑点のついたものは作ったものだと思う」と2つの水槽を見て言われるお客さんもおられます。


展覧会をするたびに思うのですが、僕にとって作品制作は、見てくださった方とのコミュニケーションが核になっています。



「これはクラゲですか?」  「なぜクラゲをつくるのですか?」 「これは生きているのですか?」



見てくださった方がたの問いかけから



「はたしてこれはクラゲなのだろうか?」 「なぜ私はつくるのだろう?」 「生きているかたちとは?」



という制作テーマができてきました。


ところで、来年から僕は、水中猫発生プロジェクト GCAT (Generation of CAT) を発足させます。


すべての生命に等しく流れる 4種の遺伝子要素 G C A T をアート的記号に置きかえ、組み合わせを次々に変化させ、


クラゲから水中猫に至る捏造の歴史のなかで、様々な生命をもつかたち を発生させるとういうアートプロジェクトです。


「これから先もくらげですか???」


という問いに対して、「いやあ、次は猫をやろうと思ってるんですよね、水中猫」


という話をしたいがためのプロジェクトなんですよね。


ハイアットでの浮遊体アート展、まだ続きます。来年の1月8日からはレクサス泉北で展覧会。



次は23日(日)ハイアット展覧会場にいます!






会期中の各日曜日 13時―17時は 奥田エイメイも会場におります。



Beat●Red●Dot!! 奥田エイメイ&浮遊FACTORY

2007年12月3日―2008年1月5日

大阪市住之江区南港北1−13−11 ハイアット・リージェンシー・オーサカ 1階

作家在廊日 12月9日 16日 23日 1月5日 13−17時

連絡先 奥田 090−8530−9579


地下鉄南港ポートタウン線 中ふ頭駅から徒歩2分です。

レクサスのショールームで展示します・・・その1

前回、2008年1月からはじまる、レクサスのショールームでの浮遊体アート展の話をちょっと書きました。
レクサスという車種のことを、よく知らないといったら、のけぞるほど驚かれてしまったという話なんですが・・・

僕は、じつは自分の家の車が何かもよく知りません。
そんな感じなので、車でどこか行かないといけないときは、スタッフにしてもらっているし、車のショールームとかほとんど行ったことないんですよね。

でも、今回、レクサスのショールームに行ってみてびっくりしました。

ショールームとしての空間の完成度がすごい。

こういうところに浮遊体を設置したときに、まず自分がどう感じるか?これは面白いだろうなと思いました。

自分の作っているものを、さらにステップアップしないとな・・・と気づくところが多いと思うんですよね。

車種のこととかは僕はよく知らないのですが、
自分が、もともとメーカーの技術者出身ということもあって、
いわゆるプロダクトものに負けない、モノとしての凄みを持つ作品を作りたいといつも思っています。

現代アートとは、ジャンルは違うけれど、世の中にたくさん出ている製品をライバルとして意識しないとなあと。

今世紀、モノづくりとして、際立っているもの、歴史の中で残っていくものは、
車とか、コンピュータとか、兵器とか、バイオとか、そういう製品・・・と呼ばれるものであって、
現代アートは、作られているモノそのものの凄さとかそういう意味では、勝負にならない次元に追い込まれてしまっていると思うんですよ。

もちろん現代アートには、それとは違った役割や価値があるには違いないのですが・・・

余談ですが、僕が今年行った、美術館・博物館の中で、最も感動を受けたのは、広島県 呉市の戦艦大和ミュージアムでした・・・

来年1月からの、レクサスのショールームでの展示の話を書いてしまいましたが、浮遊体アート展覧会はまだ継続中・・・ ハイアットで1月5日までやっています!!





会期中の各日曜日 13時―17時は 奥田エイメイも会場におります。



Beat●Red●Dot!! 奥田エイメイ&浮遊FACTORY

2007年12月3日―2008年1月5日

大阪市住之江区南港北1−13−11 ハイアット・リージェンシー・オーサカ 1階

作家在廊日 12月9日 16日 23日 1月5日 13−17時

連絡先 奥田 090−8530−9579



地下鉄南港ポートタウン線 中ふ頭駅から徒歩2分です。





浮遊体アート展「Beat・Red・Dot!!」制作・・・その4

やっとハイアットへの搬入が完了しました。

重い水槽を持ちすぎて、スタッフみんな筋肉痛がこれから、じわーっと襲ってくるといったところです。

ハイアットの展覧会場ではこれから1ヶ月間 来年の1月5日まで展示しています。

場所は1Fのラウンジをはさんでロビーと反対側のエリアです。



どなたでも来ていただけますし、無料ですから、ぜひご覧になってください。



Gallery at the Hyatt では、今まで他のいろんな作家さんの作品展がされてきて、今回の浮遊体アート展で48回目になります(浮遊体アート展は2回目)。



で、これまでの展覧会の中で、2年前の前回の浮遊体アート展(重力の捏造展)が一番、お客さんの反応(アンケートの数)が多かったということで、ギャラリーの代表の方に言ってもらっていて、まあ、そう言ってもらえるのは、僕としても本当にうれしいことでした。



今回もぜひ、見に来ていただいた皆さんにアンケートを書いてもらえたらなあと思っています。



年末の忙しいときですが、展覧会にぜひ見にいらしてくださって、アンケート書いてくださいね。抽選でハイアットの宿泊券があたります!!



ところで年始からは、レクサスのショールーム内のアートギャラリーで浮遊体アート展があります。



これはGallery at the Hyattの代表の方が、持ってきてくださった企画なんですが、ハイアットの展覧会と続けてなので、正直「うーーんこれは大変だなあ」と思っていたのです、前回もハイアット展の最中に、東京の国立博物館での展示が入って、搬入搬出に大変な思いをしたことがあったので・・・



車を運転しない僕にとって、車のショールームはほとんど入ったこともなく、どんなところかぴんと来なかったというのもあります。



「レクサス」って何ですかね?と、何の気なしに尋ねてみて、



「ええーーーレクサス知らないんですか???」と、思い切り驚かれてしまいました。



その後、説明を聞いて、実際にそのショールームに連れて行ってもらって、見学をして、僕は急にやる気が出てきてしまいました。



この話は次回また・・





会期中の各日曜日 13時―17時は 奥田エイメイも会場におります。



Beat●Red●Dot!! 奥田エイメイ&浮遊FACTORY

2007年12月3日―2008年1月5日

大阪市住之江区南港北1−13−11 ハイアット・リージェンシー・オーサカ 1階

作家在廊日 12月9日 16日 23日 1月5日 13−17時

連絡先 奥田 090−8530−9579



地下鉄南港ポートタウン線 中ふ頭駅から徒歩2分です。


浮遊体アート展「Beat・Red・Dot!!」制作・・・その3

ハイアットの展覧会「Beat●Red●Dot!!」の 作品の名前が決まりました!

ENKYO A  遠距離恋愛アメリカ
ENKYO B  遠距離恋愛ブラジル
ENKYO C  遠距離恋愛チャイナ

Beat●Red●Dot!! 宿酔
Beat●Red●Dot!! ほろ酔い
Beat●Red●Dot!! 心酔
Beat●Red●Dot!! 陶酔
Beat●Red●Dot!! 酔眼

です。

いつもは作品の作り方として、まずテーマ(言葉のレベル)があって、そこから詩なり散文を書いてみて、形や色をつくりだしていくという流れなんですが、
今回は、まず作ってみたい形、試してみたい色の配置が先にあったので、できてきた形を見て、あとから題名をつけました。

特に 遠距離恋愛 アメリカ ブラジル チャイナ の3部作は、自分としてはぴったりのネーミングなんですが、なんでそうなるのかを展覧会を見て考えてもらえたらうれしいですね。

さて、展覧会会場への行き方です。

会期中の各日曜日 13時―17時は 奥田エイメイも会場におります。

Beat●Red●Dot!! 奥田エイメイ&浮遊FACTORY
2007年12月3日―2008年1月5日
大阪市住之江区南港北1−13−11 ハイアット・リージェンシー・オーサカ 1階
作家在廊日 12月9日 16日 23日 1月5日 13−17時
連絡先 奥田 090−8530−9579

地下鉄南港ポートタウン線 中ふ頭駅から徒歩2分です。


浮遊体アート展「Beat・Red・Dot!!」制作・・・その2

12月3日からの浮遊体アート展「Beat・Red・Dot!!」(ハイアット・リージェンシー・オオサカ)のテーマは(ドット)丸 ・・・です。

生き物みたいなテンテン浮遊体を作ることはできるのか?

今回、僕のとった方法はこうでした。


● 小さなドットは小さな生き物、大きなドットは大きな生き物だとイメージする

● それぞれのドットは大きく成長する意志を持っているとイメージする

● ただしあまりにも大きくなりすぎると隣の円と触れ合って、それに食われてしまうので、ある程度の距離を保ち縄張りを持っているとイメージする


言葉で、このようなイメージをスタッフに伝えて、ドットの大きさとドット間の距離に集中して、デザインしてもらうようにしました。


いろんなドットの図柄を描いてもらい、それを工房の壁にずらっと張り巡らして、生きて見えるドットの配列を探っていったのです。


浮遊体アート展「Beat・Red・Dot!!」制作・・・その1

展覧会のお知らせです!

本年末12月3日より来年年始までの1ヶ月間ハイアットリージェンシーオオサカにて、浮遊体アート展「Beat・Red・Dot!!」を行います。

この1年間、想芸館では、工房の新築移転や南港ギャラリー開設等、慌しい年となりましたが、工事・引越しの合い間を縫って、新作制作に励んできました。

本年度の展覧会のテーマは(ドット)丸 ・・・です。

生き物みたいなテンテン浮遊体を作ることはできるのか?

この前の展覧会まで、育黄展、重力の捏造展 と、文字が生き物のようにくねりだす、重力を反転させる・・・など、壮大な応用テーマに挑んできましたが、

今回は、丸・・という図形の基本の単純な形をあえてつかって、どこまで生命感にあふれるオブジェに迫れるか???がテーマです。このあたりの話は来週以降にまた詳しく書いていきたいと思います。

とりあえずDMデザインができましたので、ブログにて先行発表です!!




新工房の建築はじまる

新工房の建築がようやくはじまりました。



なかなか着工できずにいた、浮遊体アートの新工房ですが、
ようやく土地の地盤改良が終わり、
基礎工事がはじまって、ほっと一息です。

展示ギャラリーの中に、
秘密制作工房が浮いたような感じで、おさまっているという、
ちょっと不思議なスペースになりそうです。

展示場所がやっときまりました

新工房内で、新作発表会を行う予定だったのですが、
役所の建築許可がなかなかおりずに、工事着工が大幅に遅れています。
しょうがない、更地に屋外水槽展示で、
青空バックに浮遊体を泳がせるかと思っていたところ、
なんと急遽、大阪南港ATC内に、
70坪の大きな常設ギャラリーを借りることができました。
ここで新年の作品発表をすることにしました。
毎日、この広いギャラリーの展示準備で走り回っています。
とりあえず、新年の浮遊体アート展のお知らせを!!

〜Gallery 浮遊FACTORY 浮遊体アート展のお知らせ〜

2007年1月7日(日) 〜 2007年1月28日(日) 12時ー17時
浮遊体アート展 「white & black」

於:大阪南港アジアトレードセンター(ATC)内

新作の浮遊体アートをご用意いたしております。
「Picotte」「GradationU」「生まれ出づる形I,U,V」

Gallery 浮遊FACTORY  ATCビル ITM棟 4階4-H-1
〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10

ぜひお立ち寄りください!!

あちこち行ってました

ずいぶんブログをご無沙汰してしまいました。
工房案もあれから紆余曲折ありました。
その話は、またいずれ。
この数ヶ月、海外にあちこち行ってきました。
ニューヨーク、パリ、ロンドン、上海。



この写真は、パリのCINEAQUAという、
映像とロボットとアクアリウムの博物館に、
浮遊体アートを展示したところです。
場所はシャイヨー宮の敷地内でエッフェル塔のふもとです。

CINEAQUAのホームページ
浮遊体アートを紹介してもらいました

くねくねの工房

駒井さんの考えてくださった新工房案の2です。
こちらは、どこに向けて進化していくかわからない
浮遊体アートのイメージで、
不思議にくねりくねりとうねった工房案です。



訪ねてきてくださったお客さんは、
浮遊体アートを見ながら、
工房内を回っているうちに、
ずいぶんと浮遊感を感じてくださることでしょう。
働いているスタッフも、迷ってしまうかもしれませんが・・・。

2006年06月13日(Tue)

やぐらつき新工房

ここまで、ずっと今の工房事情を書いてきたのですが、
ようやく、新工房の話に・・・
さて新案の一つ目です。
火の見やぐらのような・・・新工房
駒井貞治さんという建築家の作ってくれた案です。



「アイデアにつまったとき、塔に昇って遠くを見ると、すっきりしそうですねえ」

必要に応じて、どんどん広げていけるよう、
かたつむりの殻みたいに、外に向かって増築できます。

駒井さんは、僕が昔やっていた、くねりバーや、
浮遊代理店というギャラリーの
設計をしてもらった建築家です。
くねりバーは、学生用アパート4畳半をバーに改造するという、
おどろきの設計で、
浮遊代理店では、ギャラリーの中がなんと全部階段という、
すさまじい設計で、
はじめて来るお客さんたちをびっくりさせました。
その頃は、まだ独立したばかりの若いお兄さんでしたが、
今では大学の建築の先生になってしまいました。

水中で赤いバラの花が泳ぐ!

少し仕事の話を・・・
プラスチック工場の中に借りているこの実験棟では、
主に展示会に出す前の
水槽の照明テストなどをしています。
最近できてきた、ちょっと新しい色の浮遊体がこれ!




暗い空間で、不思議に光る浮遊体が主だったのですが、
明るい場所でも、あざやかに見えるものがほしかった。

水中で赤いバラの花が泳ぐ!
そんなのを作ってみたいのです!!

なんと近所の会社の中に実験工房を借りました

モノ作りしている人と話していると、
どうしても「作る場所がなあ・・・」という話がでてきます。
でも、まあ、ぼやいていても仕方がないわけです。
僕のモットーは、
場所がなければ、なんとか探す!
借り代がなければ、なんとか稼ぐ!

と、いうわけで、近所のあいていそうなアパート、一軒屋はあたりつくしたこともあり、
なんと、近くにある会社に、「あいてる部屋あったら貸してもらえませんか」
と、頼んでみることにした。
ここは、れっきとした上場企業で、
かなり広い敷地に工場があるんです。
たぶん、あいてる部屋くらいあるだろうと思って、
紹介もなしに、のこのことお願いにいきました。

総務部を教えてもらって、
開いた場所あったら貸してもらえないでしょうかねえ・・・と聞いてみたら、

最初に出てきてくださった担当の方は、
へ? という感じで、驚いておられました。
ここぞとばかりに、浮遊体アートの紹介をして、
なんとか上の方に、話をつなげてもらえるようにとお願いしました。

まあ9割がた駄目だろうなあと思っていましたが、
なんと、あっさり、工場の責任者の方からOKの返事が・・・

最初は1ヶ月の約束でしたが、
延長してもらって、今は半年の延長契約をしています。

ほんとラッキーです!!


ベトナムてい

その次の拡張先はなんと池の上
法務局で調べても、ここは番外地になっていて、地番はありません。
僕の自宅から徒歩1分の便利さです。
たたみをめくると、なんと下は亀の泳ぐ池!!
陽射しの強い日など、畳の隙間から天井に零れ落ちる、
波紋がなんとも、いとおかし といったところです。



夏など、窓をあけて、一杯やっていると気分はもうベトナム!!
カの多ささえ気にしなければ、ほんと気持ちのいい場所です。

ベトナム亭と名づけて、水槽の部品倉庫、組み立て場所にしています。
あまりに気に入ったので、隣があいたらすかさず借りて、
ベトナム亭No.2 としました。

クラゲはどこで作るのですか?? と聞かれたときに、
「いやあ・・・下の池で養殖して、網でとってるんですよね」

そんな風に答えて、煙に巻くのにも便利です。
中には本当に信じてしまう人もいるのがこわいところです。

別荘実験室発見!

自宅の物置小屋がスタートでしたが、
作っているものが、すこしずつ売れ出して、
そのうちに自宅の居間で作るようになり、
寝室の一部や押入れを改造して、
その中で作業をするようになり・・・

場所も拡張しないと、新しい実験もできなくなってきて、
近くで、1軒、家を借りようと思いました。

不動産屋さんを通すと高くつくので、
自転車で近所を走り回り、
空き家を探しては、地図にマークをつけ、法務局で持ち主を調べる・・・
一夏をそんな風に近所の空家マップを作って過ごしました。

世の中には自分と違って、ありあまる場所を持っていて、
眠らせたままにしている人が意外と多いことを知り、
たとえ使っていなくても、借りるということは、
なかなか難しいものだということがわかりました。

ある路地の裏を回ったところで、
背の高さほどの雑草に埋もれた
庭付きの家を見つけました。




調べてみると大家さんは90歳のおばあさんでした。
お願いしてみるとなんとも快く
僕のお願いした条件で貸してくださることになりました。
このおばあさんのおかげで、
新しいタイプの水槽の開発をぐっと加速することができました。

想芸館では、この場所を別荘実験室と呼んで、
今も使わせてもらっています。
裏手が山なので、しょっちゅうムカデが出たり、スズメバチが巣を作ったりしますが、
それさえ気にしなければ、なかなか居心地のよいところです。

浮遊体は物置で生まれた

新工房の建設の話の前に、
これまでの工房を紹介してみたいと思います。

さて、この小さな、3畳一間の物置小屋は、
浮遊体アートの発祥の地です。



ここに小さな作業机と手作りの製作工具や
一回に数体の小さな浮遊体しか造ることのできない、
小さな設備を運び入れて、
一人で試行錯誤しながら制作していました。

今は、浮遊体の試作品置き場になっています。



まあ、こういった場所をTV取材のときとかに、
僕は普通に見せてしまうのです。

そのときTVで紹介されたビデオを、
浮遊体アートに興味を持ってくださった、
あるデザイナーに見てもらったことがあります。

世界10大デザイン事務所に選ばれたことのある、アランチャンデザイン
のアランチャン氏です。

「あなたは、素晴らしいものを作っているのだから、
紹介の仕方を工夫したほうがよくはないですか?
夢のあるものを作っているのだから、
夢のあるところで作っている、そういう見せ方をするのが
大事なのではないですか?」

確かにそうです。

まあ、でも、趣味からはじめて、ものを作っていくのに、
とても恵まれた人でもない限り、贅沢な場所は望めません。

こういう物置小屋からはじめていく、
これが現実です。

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